
WordPressはデフォルトではXMLサイトマップを出力しません。
XMLサイトマップとは簡単にいうと、検索エンジンにインデックスしてほしいページをクローラーに知らせるためのものです。
ユーザーにサイト構成を知らせるHTMLサイトマップではありません、検索エンジンのクローラーにサイト構成を知らせるXMLサイトマップです。
俗にいうSEO対策の分野ですね。
XMLサイトマップを出力し、Googleサーチコンソールに登録しておくことで、インデックス促進効果が期待できます。
人気のサイトというのは人だけでなく、クローラーも頻繁に訪れるので良いのですが、出来たてのサイトは認知度が低いためそうはいきません。
なので出来たばかりのサイトなんかでは特に有効です。
もはや、XMLサイトマップを出力するプラグインは必須と解説している記事も多いですよね。
この記事ではそんなXMLサイトマップを出力するプラグインを5つ紹介します。
WordPressでXMLサイトマップを出力するプラグイン5選
今回紹介するXMLサイトマップを出力するプラグインは以下の5つです。
- Google XML Sitemaps
- Better WordPress Google XML Sitemaps
- All In One SEO Pack(無料版)
- Yoast SEO(無料版)
- Jetpack by WordPress.com(無料版)
有名なプラグインなので既にご存知の方も多いでしょう。
ただ、どれを使えばいいか迷ったことはありませんか?
この5つのプラグインにはそれぞれ個性があり、特徴が違うので解説していきます。
あれです、プラグインも人と同じで相性があるんです。
自分にあったプラグインを使うことでストレスなく快適なWordPress生活が送れるでしょう。
Google XML Sitemaps
恐らくですが、XMLサイトマップを出力するプラグインとして一番有名ななのがGoogle XML Sitemapsだと思います。
このプラグインはインストールして有効化するだけでXMLサイトマップが出力されます。
また、設定項目もいろいろあり、投稿者ページやタグページなど、必要に応じて出力するXMLサイトマップの内容を変えられるのも良いところですね。
設定は、「管理画面」→「設定」→「XML-sitemap」から行います。


とりあえず有効化するだけでOKという手軽さがGood。
更にサイトマップに含めるページの種類も変えられるという、かゆいところに手が届く便利さ。
Google XML Sitemapsは、WordPress初心者さんを含む、万人におすすめできるXMLサイトマッププラグインです。
Better WordPress Google XML Sitemaps
Better WordPress Google XML Sitemapsは、Google XML Sitemapsではできないこともできる優れたXMLサイトマッププラグインです。
両者の作者さんは違うのですが、イメージとしてはGoogle XML Sitemapsの上位版という感じです。
設定は、「管理画面」→「BWP Sitemaps」から行います。


設定できる項目が細かくあり、
- ・圧縮
- ・キャッシュ
- ・分割
- ・デバックモード
まで存在します。
「圧縮」や「キャッシュ」は必須ではありませんが、やることによって読み込みが早くなったり、サーバーの負荷が軽減できます。
こだわるならば是非設定しておきたい項目ですね。
そしてもう1つ、大事なポイントが「分割」です。
Googleサーチコンソールで送信したXMLサイトマップの、読み取ってくれるページ数は50000までです。
50000ページを超えると以降はエラーになってしまいます(体験談)
とはいっても普通にブログを書いているだけではなかなか50000ページはいかないので、そういうこともあるんだなぁ程度で大丈夫です。
しかし、実質的に1つ(1つのxmlファイル)あたりで数千ページ出力するようになると重さや負荷に注意しなければなりません。
場合によってはサーバー会社から注意されたり、Googleサーチコンソールでもエラーになることがあるからです。
そこで「分割」が大事になってくる分けなんですね。
具体的に何ページあると分割したほうがいいのかですが、例えばAll-in-one SEOで勧められているのは1000ページです。
私の考えとしては、XMLサイトマップを開いたときに「重たいな」と感じたらそろそろ分割を視野に入れ始めたほうがいいのかなと思います。
All In One SEO Pack(無料版)
SEOプラグインとして有名なAll In One SEO PackにもXMLサイトマップを出力してくれる機能があります。
ただ、デフォルトでは機能が有効になっていないのでまずは手動で有効にする必要があります。
有効にするには、「管理画面」→「All In One SEO」→「機能管理」から行います。

そうすると新たに「XMLサイトマップ」という項目が増え、設定できるようになります。
設定は、「管理画面」→「All In One SEO」→「XMLサイトマップ」と行きます。
All In One SEO PackのXMLサイトマップ機能も結構高機能で、投稿者ページやタグページなど、出力可否を任意で変えられるのがいいですね。
すでにAll-in-one SEOを使っている人なら、新たにプラグインを増やす必要がないのでこれもメリットになります。
ただし、1点だけ要注意事項があります。
それはデフォルトでメディアページもXMLサイトマップに出力してしまうことです。
メディアページとは画像をアップロードする時にメディアから行っていますが、このメディアです。
WordPressのデフォルトでは、メディアページは存在するものの、検索エンジンンはインデックスされない仕様になってるので心配いりません。
しかし、All-in-one SEOでXMLサイトマップにメディアページを含めるとアップロードした画像のページがインデックスされてしまい、あとあと面倒になる可能性があります。
もちろん、意図して画像ページとかをインデックスさせるなら全く問題ないことです。
メディアにアップロードできるのは画像だけでなく、.zipファイルや.jsファイル、.pdfファイルなど様々です。
もしこれらをインデックスされたくなければ、

この「投稿タイプ」の「メディア・添付ファイル」のチェックは外して使ってくださいね。
Yoast SEO(無料版)
All-in-one SEOと並んでSEOプラグインとして有名なYoastにもXMLサイトマップを出力する機能があります。
ただ、簡易的なイメージです。
設定は、「管理画面」→「SEO」→「全般」→「機能」→「XML sitemaps」から行います。
項目もシンプルで「出力するかしないか」のみです。
(有料版もありますが、有料版は使ったことがないので分かりません。)


設定項目がシンプルすぎて解説することもないという・・・。
これを使うメリットとして考えられるのは、すでにYoastを使っている人で、新たにXMLサイトマップ用にプラグインをインストールしなくて済むということでしょうか。
出力するページが細かく設定できないので場合によっては、他のプラグインをインストールする必要もありそうです。
Jetpack by WordPress.com(無料版)
WordPressでいろいろなことができるようになる人気プラグイン、JetpackにもXMLサイトマップを出力する機能があります。
ただ、こちらもとてもYoast同様にとても簡易的なイメージです。
設定は、「管理画面」→「Jetpack」→「設定」→「トラフィック」からできます。
注意点として、他のプラグインかなにかですでにXMLサイトマップを出力していると、設定項目自体が出てきません。
もしJetpackのXMLサイトマップ機能を試すなら、他プラグインでは出力しないように、無効化などしておく必要があります。

実際のXMLサイトマップの出力ページですが、以下のような感じでした。

おやおや?
ここまで5つ紹介してきましたがJetpackだけですね、こうなったのは。
待つことで表示されるようになるかは未確認です、5つ試していて力尽きました・・・。
JetpackもYoast同様に、すでにJetpackを使っている人なら新たにXMLサイトマップ用にプラグインをインストールしなくて済むのはメリットになります。
比較表にまとめました
ちょっとごちゃごちゃしてしまったので各プラグインの機能を把握しやすいように比較表を作りました。
Google XML Sitemaps | Better WordPress Google XML Sitemaps |
All In One SEO Pack (無料版) |
Yoast SEO(無料版) | Jetpack by WordPress.com (無料版) |
|
分割 | × | ○ | ○ | × | × |
圧縮 | × | ○ | ○ | × | × |
キャッシュ | × | ○ | × | × | × |
ページ毎の 出力可否 |
○ | ○ | ○ | × | × |
デバッグモード | × | ○ | × | × | × |
その他 細かな設定 |
○ | ○ | △ | × | × |
URL | sitemap.xml | sitemapindex.xml | sitemap.xml | sitemap_index.xml | sitemap.xml |
平均評価 | 5 | 4.5 | 4.5 | 5 | 4 |
評価数 | 2045 | 74 | 551 | 21215 | 1412 |
アクティブ インストール |
100万+ | 10万+ | 100万+ | 100万+ | 100万+ |
最終更新日 | 1か月前 | 2年前 | 6日前 | 1日前 | 1週間前 |
設定の仕方 | 管理画面→設定→XML-sitemap | 管理画面→BWP Sitemaps | 管理画面→All In One SEO→XMLサイトマップ | 管理画面→SEO→全般→機能→XML sitemaps | 管理画面→Jetpack→設定→トラフィック |
備考 | 画像キャッシュに注意 | 他のプラグインでXMLサイトマップを出力していると 設定項目が出ない |
※表は2018年5月30日時点のデータです。
結局どれがいいの?
ということになると思います。
そこで、私的な独断と偏見によるランキングを作りました。
よかったら参考にしてみてください。

1
Google XML Sitemaps

なんだかんだ言って、一番おすすめできるのはGoogle XML Sitemapsです。
「XMLサイトマップのことなんか考えたくない・・・」
「細かい設定とか面倒・・・」
なんて場合でも有効化するだけでOKという手軽さが素敵すぎます。
ただ、分割ができません。
大型サイトになってくると分割の必要性が高まりますが、それまではお世話になりましょう。
「XMLサイトマップのことなんか考えたくない・・・」
「細かい設定とか面倒・・・」
なんて場合でも有効化するだけでOKという手軽さが素敵すぎます。
ただ、分割ができません。
大型サイトになってくると分割の必要性が高まりますが、それまではお世話になりましょう。
ポイント
- とにかく手軽!
- 細かい設定もできる!
- みんな使っているであろう安心感!

2
Better WordPress Google XML Sitemaps

恐らく最強のXMLサイトマッププラグインはBetter WordPress Google XML Sitemapsです。
しかし、設定項目の多さから初心者さん視点になると余計な機能も多いかなと。
ただ、私がこのサイトで使っているのはこのBetter WordPress Google XML Sitemapsです。
高機能ですばらしいプラグインであることは間違いないと確信しています。
しかし、設定項目の多さから初心者さん視点になると余計な機能も多いかなと。
ただ、私がこのサイトで使っているのはこのBetter WordPress Google XML Sitemapsです。
高機能ですばらしいプラグインであることは間違いないと確信しています。
ポイント
- とにかく高機能!
- 圧縮/分割/キャッシュなんでも来い!

3
All In One SEO Pack

SEOのプラグインとして有名ですが、XMLサイトマップについても意外と高機能です。
分割もできますし、困ることはありませんね。
まさに「ALL-in-One」の名にふさわしい、おすすめできるプラグインです。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
分割もできますし、困ることはありませんね。
まさに「ALL-in-One」の名にふさわしい、おすすめできるプラグインです。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
ただし、メディアページキャッシュにだけは注意してください。
ポイント
- まさにオールインワン!
- XMLサイトマップのために別プラグインをインストールする必要なし!
XMLサイトマップページが404エラーになる場合の対処法
XMLサイトマッププラグインをいろいろ試していると.xmlのXMLサイトマップページが404エラーになることがあります。
詳しい原因は難しい話になるのでここでは割愛します。
どうもパーマリンク関連に問題があるようです。
対処法はパーマリンクのページで再設定することです。
「管理画面」→「設定」→「パーマリンク設定」といき、何も変更することがなくても「変更を保存」してください。
すると正常に表示されるようになるはずです。
それでも直らない場合もあるかも知れませんが、404エラーで困ったらとりあえずパーマリンク設定をお試しください。
あとがき
XMLサイトマッププラグインは必須とも言われていることが多いです。
具体的にどのプラグインを使うかは、相性や好みの問題にもなりますが、一般的には「Google XML Sitemaps」でいいんじゃないかなと思います。
設定に自信がある人は、「Better WordPress Google XML Sitemaps」が高機能でおすすめです。
圧縮やキャッシュなんてキーワードは、最近のSEOトレンドである表示速度高速化の中ではグッとくるものがありますね。
おまけ
やってしまいました。
完全に出来心です。
この行為に意味はありません。
何をやったかというと、
- Google XML Sitemaps
- Better WordPress Google XML Sitemaps
- All In One SEO Pack(無料版)
- Yoast SEO(無料版)
- Jetpack by WordPress.com(無料版)
全て同時に有効化です。
むしろリスクしかありません。
結果どうなったかというと・・・
All-in-one SEOのXMLサイトマップが表示されていました。
All-in-one SEO強し!
こんな使い方をしてもエラーにならなかったWordPressもプラグインもさすがです。
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